色の3属性
色は、色相・明度・彩度の3つの性質によって表されます。
- 色相(Hue/ヒュー)・・・一般に赤や黄、青などの「色味」をあらわすもの。ヘリング説の基本4色相である赤、緑、青、黄を基本に、その心理補色を対向位置に置く。各色相間隔がなるべく等歩度間隔に見えるように12色相に分割。さらにその12色相の中間色相において24色相とする。これらを尺度化し、環にしてならべたものが色相環です。
赤を起点に1から24までの色相番号および色相名がつけられている。
また、色相環で隣り合った色(黄色に対して黄緑またはオレンジ)を類似色、向かい合った色(オレンジに対して青)を補色といいます。
- 明度(Lightness/ライトネス)・・・色の明るさ、暗さをあらわすものです。輝度ともいいます。明るいものを明度が高いといい、暗いものを明度が低いといいます。
白から黒までの各明度が感覚的に等しく感じられるように、理想的な黒を0、理想的な白を10とし、実際に色票化できる1〜9.5の間を17分割している。
その尺度はマンセルの0.5ステップに対応している。有彩色の明度もそれに準じているが、色相ごとに最高彩度の明度値は異なる。
ちなみに、日本人女性の肌色は明度6〜7程度で、白黒写真にたとえると、中間よりもやや明るいグレーになります。
- 彩度(Saturation/サチュレイション)・・・概念上の純色を10sと仮定し現実の顔料で実現できる高彩度の色票の中から鮮やか感が同じものを9sとし、同明度の無彩色までの間が知覚的に等歩度になるように分割。彩度の表示のsは「飽和度」を意味するサチュレイションの略。
色の鮮やかさをあらわすものです。白、グレーや黒は明るさしか持たないので無彩色と呼び、色相、明度と彩度を持つものを有彩色と呼びます。また、有彩色のもつ明度は無彩色のどれかの明度と一致し、もっとも鮮やかな色を純色といいます。
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